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オリンピックアメリカ代表が「犬工場」の90匹を救出!韓国の実態を調査
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全世界が熱狂したピョンチャンオリンピックが閉幕しましたが、ワンちゃんに関するニュースで、微笑ましいながらも悲しくもあるニュースが飛び込んできました。
韓国は古くから「犬食」という文化があります。
漢字のとおり、犬を食べる文化のことですが、食用として犬を飼育し、肉を食べる習慣があるんですね。
今の日本では信じられない話かもしれませんが、実は新石器時代から中国、朝鮮半島、日本を含めた東アジア、東南アジアおよびハワイ、ポリネシア、ミクロネシア、オセアニアなどの島国には犬食の文化があったんです。
現代の日本では、犬は「愛玩動物」として広まっており、ペットとしてあつかう動物という認識ですよね。
当然今の日本には、犬食という文化はありません。
韓国でも 1991 年に犬や猫を食用として流通してはいけないという法律ができたのですが、今でも一部地域では犬食が終焉しておらず、今回オリンピックがおこなわれたことで、犬食について騒動があったようです。
そこで、このニュースの概要や、韓国の犬食の実態などをまとめてみました。
アメリカ代表が「犬工場」の90匹を救出!犬食批判に韓国ネットが猛反発
まず、ニュースの概要については以下のとおりです。
ピョンチャン(平昌)オリンピックに出場しているスピードスケートのオランダ代表、ヤン・ブロクハイゼン選手の「韓国は犬を大切にしてください」という発言が、ネット上で大きな反響を呼んでいる。
2月21日、スピードスケートの男子団体パシュートでオランダチームが銅メダルを獲得した喜びの会見からの去り際だったと、韓国の聯合ニュースは伝えている。
韓国のネットユーザーからは怒りの声が上がっている。国際オリンピック協会(IOC)への正式な報告を求める声や、「レイシスト(人種差別主義的)で異文化に無知」という批判も殺到。
反発を受けて、ブロクハイゼンは「韓国の人たちに謝りたい」とツイートし、「侮辱する意図はない。動物保護を訴えただけ」と書いた(その後、謝罪ツイートを削除)。
つまり、動物愛護の観点から、韓国の犬食について言及したということですね。
ただ、この記事をみる限りでは、ヤン・ブロクハイゼン選手しか載っていませんが、実はもう一人「反犬食」をアピールした人がいるようです。
それは、フリースタイルスキー男子スロープスタイルのアメリカ代表 ガス・ケンワージー選手 ですが、彼がとった行動が世界中でインスタグラム 18 万「いいね!」が付いたと注目されています。
ケンワージー選手は、ソウルから車で約 40 分の場所にある、食用の犬の繁殖施設をおとずれ、施設のオーナーに食用の犬の繁殖をやめるように説得にいったとのことです。
そのオーナーの話によると、もともとペットとして飼っていた珍島犬(韓国原産の犬種)が子犬を生みすぎて、食用にする以外選択肢がなかったと弁明。
結果、オーナーはこの養犬業から手を引くことになったのですが、ケンワージー選手はこの施設にいた 87 匹のワンちゃんをアメリカとカナダに連れて帰り、里親の手に渡すというニュースになっているんですね。
しかも、そのうちの 1 匹を自ら家族に迎え入れるとのことです。
愛犬家からしてみれば、なんとも嬉しい行動ですね。
ワンちゃんをペットとして飼っている国からしてみれば、無事里親が見つかってよかったという気持ちです。
しかし、これに対して韓国は「異文化に対して無知」と反発しています。
食文化の違いがあるため、なかなか難しい問題ではありますが、1 つだけ疑問点があります。
このニュースが掲載されている Newsweek によると、オリンピックがおこなわれたピョンチャン周辺の飲食店でも実際に犬肉を使った料理を出すお店が何件かあったようです。
しかし、韓国政府はオリンピックでの犬食トラブルを防ぐために、お金を支払って犬肉を使った料理のメニューを除外するようにお達しをしたという話です。
つまり、犬肉料理を隠すように指示したということですね。
それなのに、犬食について触れられると反発するのはおかしな話ですよね。
犬食文化のない国の人たちからしてみれば、違和感をもつのは当然のことですし、このヤン・ブロクハイゼン選手は動物保護について触れただけであって、異文化の差別をしたわけではないと思います。
愛犬家からすれば、この犬食というのは信じられないことですが、国の違い、法律の違い、文化の違いがあるということですね。
韓国の犬食の実態とは?
この韓国の犬食文化について少し調べてみましたが、そもそも犬を食べるという習慣が広まったのは、1980 年代の犬肉スープ(補身湯)というのがきっかけのようです。
そもそも、犬というのは滋養強壮目的で韓国の富裕層が食べていたもので、贅沢、健康嗜好として広がったといわれています。
そして、現在では犬肉を食用に販売することは韓国でも法律で禁止されていますが、実際にはその法律はほとんど施行されておらず、いまだに犬肉専門レストランが約 6000 件も存在しているのが現状です。
なによりも、世界でもっとも論議されているのは養犬場の実態で、極寒の中で電熱線に囲われた檻に入れられ、栄養失調で虐待されているワンちゃんもいるようです。
今回のニュースにもあるように、この養犬場の実態を知ったら、動物保護を訴えたくなりますし、ペット愛護国からしてみれば信じがたい話ですよね。
ただ、韓国からしてみれば「牛や豚を食べるのとなにが違うんだ」という意見があるようで、やはり犬をペットとして育てるという認識の違いがあるのでしょう。
まとめ
今回、このニュースをみて、国の違い、文化の違いを改めて痛感させられました。
私たち日本人からしてみれば、もちろん犬食の文化はありませんし、むしろ家族の一員として一緒に暮らしていく存在です。
犬食の話を聞いて「かわいそう」「信じられない」という感情が芽生えるのは当然のことだと思います。
しかし、国によって犬食の文化がある以上、それをなくすというのは、国と国との関係、法律の改正、差別の問題などさまざまな壁が立ちはだかっているということです。
私たちにできることといえば、動物保護を世界中に広めるために、団体への参加やキャンペーンへの署名をコツコツとおこなっていくしか方法はありません。
このニュースをきっかけに、人間とペットが愛し合える世界がおとずれることを切に願っています。
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