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犬にヒートがきても安心!仕組みや期間、対処法まで徹底解説

オムツをした犬の画像

犬を飼っている人ならご存知だと思いますが、メス犬には「ヒート」というものがあります。

ヒートというのは、いわゆる「生理」のことで、発情期をむかえると人間と同様に陰部から出血が起こります。

しかし、注意しなければならないのは、犬のヒートは人間の生理とはまったく仕組みが違うということです。

正しい知識や対処法、注意点を知っておかないと、望まない妊娠をしてしまったり、体調不良が続くなど、日常生活に支障をきたす可能性があるんです。

そこで、犬のヒートとはどういうものなのか? 人間の生理との違いや仕組み、ヒートの期間はどのぐらい続くのか? など詳しく解説していきます。

ヒート時のワンちゃんの体調の変化や、注意点などにも触れていきますので、ぜひ犬のヒートにそなえておきましょう。

犬のヒートの仕組みは?人間との違いなど

まず、犬のヒートの仕組みですが、人間と同じように陰部からの出血は起こりますが、それ以外は意味合いがまったく違ってきます

人間の生理の場合、妊娠可能時期になると、排卵が起こり、受精卵の着床のために子宮内膜を厚くします。

しかし、受精卵ができずにうまく着床しなかった場合は、この子宮内膜が必要なくなるため、子宮の壁からはがれ落ちて、経血として排出されます

これが人間の生理の仕組みです。

次に犬のヒートの場合、出血は子宮内膜の充血によるもので、妊娠しなかったことで起こるのではなく、「妊娠可能時期」というのを知らせるためにヒートが起こります。

つまり、人間は妊娠できなかったときに出血が起き、犬は妊娠可能になると出血が起こるという違いがあるんです。

もし、このことを知らずにヒート期間中にオス犬と接触した場合、望まない妊娠につながってしまうことがあるので、メス犬と一緒に暮らすときは、まずこのヒートの仕組みをきちんと理解しておきましょう。

犬のヒートはどれぐらいの期間続くのか?

では、犬のヒートの期間についてですが、これは犬の発情期について知る必要があります。

単に発情と聞くと「興奮状態」と安易に考えてしまう人もいますが、発情期の中にも段階があり、ヒート期間中は、陰部の腫れが続いたり、食欲不振におちいったりと犬によってさまざまな症状があらわれることがあるので、犬のヒートの期間をきちんと把握しておきましょう。

犬のヒートの期間

  1. 発情前期(出血)
  2. 発情期(排卵)
  3. 発情後期
  4. 無発情期

上記を見てわかるように、犬の発情期は 4 段階にわかれています

人間の場合は、出血をしている期間を生理と呼びますが、犬の場合は 発情前期 → 発情期 → 発情後期 の段階までをヒートの期間と指すことが多いです。

では、それぞれの期間で犬の体調がどう変化していくのか? また、何日ぐらい続くのか見ていきましょう。

発情前期

発情前期というのは、いわゆるヒートが始まる時期のことをいい、約 7~10 日ほど続きます

ホルモンが徐々に分泌されはじめるので、落ち着きがなくなるワンちゃんもいるようです。

この発情前期から、陰部が赤く腫れてきて、出血が起こるようになりますが、まだ出血の量はそれほど多くないため、飼い主さんがヒートと気づかないこともあります。

ただ、ワンちゃんが自分の陰部をなめるようになったり赤く腫れているのを目視できるようになると、出血の量も増えてくるため、ヒートが始まったと判断することができるでしょう。

また、発情前期になると、オス犬がフェロモンを感知して、散歩中などに寄ってくるようになりますが、メス犬自体はまだオス犬を受け入れることができる状態ではないため、オス犬との接触は十分に気をつけたほうがよいでしょう

発情期

発情期というのは、ズバリ排卵が起こる時期のことをいい、約 4~12 日間ほど続きます

発情前期から発情期にかけては出血の量が増えてきますが、この発情期をむかえて排卵の準備が整うと出血は徐々に減ってきます。

陰部の赤みも少しずつひいてきて、このころに排卵が起こるといわれています。

妊娠を望んでいない場合や、事故的な妊娠を防ぐために、この発情期は 1 番注意しないといけない時期なので、散歩のルートを変えるなど、徹底的にオス犬との接触を避けてください。

この時期によくありがちな勘違いですが、犬のヒートというのは、出血が止まったから終わりではありません

ヒート期間中は、妊娠だけにかぎらず、ワンちゃんの体調は変化しやすい時期なので、くれぐれも生活に配慮しましょう。

発情後期

発情後期というのは、排卵が終わったあとに訪れる時期で、約 60~100 日間ほど続きます

もし妊娠が成立していた場合は、約 63 日間の妊娠期間をへて出産をします

この時期は、妊娠してもしなくても黄体ホルモンが分泌され、その影響で「偽妊娠」という症状が見られることがあります。

自分の周りの安全を確保しようと、巣作りをおこなったり、おっぱいがでることもありますね。

確実な判断が難しい場合は、病院を受診して妊娠の可能性を確認してもらったほうがよいでしょう。

また、黄体ホルモンが大量に分泌されることで、乳腺や子宮に病気が発症することもありえますので、ワンちゃんの体調の観察は入念におこなってくださいね。

無発情期

無発情期は、やっと犬のヒートが終わった時期になります。

陰部や子宮の繁殖活動が低下し、ホルモンが落ち着いた状態が続きます。

期間としては、次のヒートが始まるまでの約 50~80 日間は安心できる期間ということになりますね。

このように、犬のヒートというのは人間の生理とは違って、かなり長い期間続くということがわかったと思います。

人間は約 7 日間程度で生理は終わりますが、犬のヒートは、発情前期、発情期、発情後期までで、短くても約 70 日間続くということになりますので、飼い主さんにとっては、大変な時期でもありますね。

また、犬のヒートは上記の一連の流れを、小型犬で年に 2 回大型犬で 1 回の周期でくり返されます。

ちなみに、避妊手術をおこなったワンちゃんには、基本的にはヒートは起こりませんので、飼い主さんの気苦労やワンちゃんの望まない妊娠のことを考えると、避妊手術をすすめる獣医師さんが多いのも納得できますね。

犬のヒートの症状は?

犬のヒートの仕組みや期間などを解説してきましたが、体調の変化はどのようにあらわれるのでしょうか?

基本的にヒート時期になると出血が起こるため、判断はしやすいと思いますが、独特なにおいがするのも、ヒートの症状のひとつです。

人間にはほとんど感じられない程度のにおいですが、まれに「血くさい」と気づく人もいますね。

その他にも、

  • 食欲不振
  • 消化不良
  • 毛づやが悪くなる
  • 落ち着きがない
  • イライラする
  • 要求吠え

などの症状が見られることがあります。

基本的には、ヒート期間が終われば症状が改善されてくるので、心配しすぎることはありませんが、あまりにも症状がひどかったり、長期間続くようなら、病院を受診してみるのがよいでしょう。

ヒート期間中に気をつけたいこと

犬のヒートがどういうもので、どんな症状が出るのか分かったと思いますが、最後にヒート期間中に気をつけたいことを解説したいと思います。

上記にも書きましたが、犬のヒートで 1 番注意しておきたいことは、オス犬との接触です。

ヒート中というのは、においで妊娠OKのサインを出しているため、オス犬がフェロモンを嗅ぎつけ近づいてくることが多いんですね。

犬は約 2 km離れたところでもにおいを感じとることができるため、ヒートによってオス犬の発情スイッチを押してしまうことになります。

そのため、望まない妊娠をしてしまったり、ケンカにつながる可能性が非常に高いため、ドッグランなどの犬が集まる場所を控え、散歩も時間帯をずらすなどして、他の犬との接触を避けたほうがよいでしょう。

また、出血への対応も大事です。

ヒート中は、犬も免疫力が低下しているため、散歩中などの外出で陰部に菌が付着しやすい状態になっています。

犬が自分で陰部を舐めてしまうことで、体内に菌が侵入してしまうことが考えられるため、思わぬ病気にかかってしまう危険性もあります。

この場合は、犬用のオムツやパンツを履かせて陰部を守ってあげるとよいでしょう。

オムツやパンツをすることで、部屋に血が付くことも防ぐことができますし、望まない妊娠防止にも役立ちます。

メス犬を家族にむかえるということは、ヒートとも付き合っていくということですので、正しい知識をもって対処しましょうね。

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