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ドッグフードの選び方の基本や体質別の選び方、注意点まですべて丸わかり
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愛犬のドッグフードを選ぶとき、あなたはどのような基準で選んでいますか?
「価格が安い」「口コミなどの評判」「CMでよく見かける」など、色々な選び方があると思います。
しかし、その選び方は本当に愛犬にとって安全なものと言えるでしょうか?
ドッグフードというのは、大切なワンちゃんの毎日のごはんですから、きちんと栄養管理ができて安全性が高いものを選ぶのが 1 番大事です。
特に価格が安いドッグフードには、消化不良を起こしてしまう素材だったり、発がん性のリスクがある着色料など粗悪な原材料が使用されていることもあるため、健康被害につながってしまう危険性もあります。
飼い主として「愛犬にいいドッグフードを与えてあげる」というのも選び方の大切な基準になります。
そこで、ドッグフードの選び方の基本や、愛犬の体質にあった選び方、ドッグフードの選び方の注意点 などをまとめましたので紹介していきます。
ドッグフードの選び方の基本
最初に、これだけは知っておきたいドッグフードの選び方の基本をお教えします。
ドッグフードの選び方の基本
- 犬のサイズや年齢に適したものを選ぶ
- 5 大栄養素がきちんと含まれたものを選ぶ
- 総合栄養食を選ぶ
- 良質な原材料で作られたものを選ぶ
- 無添加のものを選ぶ
この 5 点を満たしているドッグフードなら間違いないといえます。
犬のサイズや年齢に適したものを選ぶ
まず、あたりまえのことですが、愛犬のサイズや年齢にきちんと適したものを選ぶようにしましょう。
小型犬なのに大型犬用のドッグフードを食べさせたり、大型犬に小型犬用のドッグフードを食べさせていては、栄養過多や栄養失調の恐れがあります。
そもそもワンちゃんというのは、年齢やサイズによって必要な栄養素やカロリーは違ってきますよね。
子犬なら、今後の成長のためにたんぱく質やカロリーは高めのほうがいいですし、シニア犬なら腎臓や内臓に負担がかからないように、低たんぱく質、低カロリーなものがいいです。
つまり、きちんと愛犬のライフステージに合ったドッグフードを選ぶことが基本中の基本なので、しっかり覚えておいてくださいね。
5大栄養素がきちんと含まれたものを選ぶ
ワンちゃんも人間と同じように、5 大栄養素が必要です。
「たんぱく質」「脂肪」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」のことですが、体を形成するために絶対に欠けてはいけない栄養素なので、必ずドッグフードの原材料や成分分析値を確認して選ぶようにしましょう。
ただ、ドッグフードの成分分析値において、ビタミンやミネラルは特に表示義務があるわけではなく、粗灰分という表記でまとめられていることがほとんどです。
その場合は、原材料の中で、ビタミンに該当する食材はどれか? ミネラルに該当する食材はどれか? と確認する必要があるため、どの食材にどんな栄養素が含まれているのか、ある程度勉強しておいたほうがいいかもしれませんね。
総合栄養食を選ぶ
愛犬家のみなさんなら、総合栄養食がどういうものかご存知だと思いますが、基本的に総合栄養食さえ食べさせておけば健康維持に役立つ栄養素をすべて摂り入れることができます。
詳しくは「ドッグフードの種類の詳しい概要と定期的に変えたほうがいいのかの話」のページでも解説していますが、米国飼料検査官協会「AAFCO」という機関が、ワンちゃんの健康維持に必要な栄養価の基準を定めていて、この基準を満たしているドッグフードだけが総合栄養食として認められます。
つまり、総合栄養食を選ぶことがワンちゃんの健康にとっては重要だということです。
ただ、病気にかかっているワンちゃんの場合は、獣医師さんの指導のもと療法食のドッグフードを食べさせたほうがいいケースもありますので、総合栄養食はワンちゃんが元気なときだけに限るということを覚えておきましょう。
良質な原材料で作られたものを選ぶ
良質な原材料というのは、ドッグフードの安全性に関係してきます。
先ほど、総合栄養食について触れましたが、総合栄養食だから安全とは限りません。
なぜなら、副産物や 4 Dミートといった粗悪な原材料を使っていても AAFCO の基準さえ満たしていれば総合栄養食と謳うことができるからです。
ご存知のとおり、副産物や 4 Dミートなどが使われているドッグフードを食べさせていては、消化不良やアレルギーのリスクなどを高めてしまう可能性があり、良質な栄養を摂り入れることができないので、最悪ワンちゃんが栄養失調になってしまうことも考えられます。
その点、メイン原材料に動物性たんぱく質が豊富な生肉を使用していたり、新鮮な野菜などがバランスよく入っているプレミアムフードのほうが、安全性も高いうえに、健康維持に役立つ良質な栄養素を十分に補給することができます。
ドッグフードの選び方において、原材料の質というのはとても大事なチェックポイントなので、価格の安さばかりに目を奪われずに、良質な原材料が使われたドッグフードを選んであげましょう。
無添加のものを選ぶ
ワンちゃんでも人間でも、無添加のほうが安心できるのは言うまでもありません。
ドッグフードに入っている人工添加物といえば、香料、着色料、酸化防止剤などがありますが、アレルギーや発がん性のリスクが高くなってしまうものが使われています。
着色料に関しては「赤色○○号」や「青色○○号」などといった合成着色料が多く、駄菓子などでよく見かけますね。
酸化防止剤に関しては「BHT」や「BHA」といった車のエンジンオイルなどにも使用されている酸化防止剤が使われています。
よく、これらの人工添加物は「ドッグフードには微量しか入っていないから問題ない」などと解説しているサイトがありますが、それはどのワンちゃんにも当てはまる話ではなく、体質次第で変わるということです。
特に、赤色 2 号や、青色 1 号などの着色料に関しては、海外では人用食品への使用が禁止されているほど危険性が高いといわれています。
人用への使用が禁止されているということは、当然ワンちゃんへの影響もあるということですよね。
愛犬に安全なものを食べさせたいなら、素直に無添加のドッグフードを選ぶようにしましょう。
このように、ドッグフードの選び方にはいろいろとポイントがありますが、簡単にいってしまえば「人間が食べても問題ないもの」を選んであげるのが 1 番いいということです。
愛犬は家族の一員といいつつも、どうしても価格の安いドッグフードを買ってしまう飼い主さんもいると思います。
目先の安さよりも今後の健康を考えるのなら、日頃から品質のよいドッグフードを食べさせておくべきです。
愛犬が重大な病気にかかってからでは遅いので、ぜひ良質な原材料が使われた無添加のドッグフードを選んであげるようにしましょう。
愛犬の体質に合ったドッグフードの選び方
ここまでで、ドッグフードの選び方の基本はわかったと思います。
上記に書いたことは、愛犬の健康管理をするうえで最低限守ってほしい選び方ですが、次に解説するのは、愛犬の体質に合ったドッグフードの選び方についてです。
ワンちゃんにも 1 匹 1 匹個性や体質があり、控えたほうがいい成分や原材料、また必ず摂っておきたい栄養素などは違ってきますよね。
そこで、ワンちゃんが「元気で健康な場合」「アレルギー体質の場合」「肥満気味・痩せ気味の場合」「腎臓が弱い場合」の 4 タイプにわけて、それぞれのドッグフードの選び方を紹介していきます。
元気で健康な場合の選び方
ワンちゃんが元気で健康な場合は、特に気をつけたほうがよい原材料や成分はないため、ワンちゃんの好みに合わせたドッグフードで問題ありません。
ただ、先ほども書いたように原材料の質や、人工添加物の有無は必ず確認するようにしてください。
また、ワンちゃんが元気だからといって、ドッグフードの過剰な与えすぎや、たんぱく質の含有量が多すぎるものは腎臓や内臓に負担がかかってしまうので、くれぐれも今の健康を維持できるように気をつけてくださいね。
アレルギー体質の場合の選び方
ワンちゃんがアレルギー体質の場合、アレルゲンを含んでいるドッグフードは与えないほうがよいでしょう。
アレルゲンというのは、アレルギーの原因となる物質のことですが、ドッグフードの原材料で当てはまるものは「小麦」「トウモロコシ」「甲殻類」「大豆」「乳製品」などがあります。
また、「鶏肉」や「豚肉」などの獣肉アレルギーをもっているワンちゃんもいます。
正直にいうと、これらすべてのアレルゲンが含まれていないドッグフードというのは、今のところ存在していません。
ただ、少しでもアレルギーのリスクを抑えるために「グレインフリー」「グルテンフリー」「お魚メイン」「人工添加物不使用」のドッグフードを選ぶのがよいでしょう。
飼い主さんなら、愛犬がどの食材にアレルギーをもっているかを、ある程度は把握していると思いますので、その食材が使われていないドッグフードを選ぶのがポイントです。
肥満気味・痩せ気味の場合の選び方
肥満気味・痩せ気味のワンちゃんの場合は、脂質量とカロリーを考えてドッグフードを選ぶ必要があります。
肥満気味のワンちゃんなら、脂質が少なく低カロリーのものがよいですし、痩せ気味のワンちゃんなら、たんぱく質や脂質、ミネラル、ビタミン、炭水化物の 5 大栄養素がバランスよく入っているドッグフードを選ぶのがよいでしょう。
特に、ドッグフードの脂肪分になんの素材が使われているのかが重要で、市販で売られている安価なドッグフードのように「動物性油脂」や「植物性油脂」などいった、アバウトな表現がされているドッグフードは選んではいけません。
「鶏脂」や「菜種油」「ひまわり油」のように、きちんと素材が明記されているドッグフードを選ぶようにしましょう。
また、肥満気味のワンちゃんに関しては、脂質量やカロリーを気にすることは大事ですが、たんぱく質が極端に少なくなるような選び方はしてはいけません。
いくら肥満気味だからといって、ワンちゃんにたんぱく質は必要不可欠な栄養素なので、きちんとたんぱく質が補給できるものを選ぶようにしてくださいね。
腎臓が弱い場合の選び方
犬というのは、腎臓が繊細な生き物です。
特に腎不全はガンと心臓病に続いて、犬の死因第 3 位といわれている病気なので、腎臓が弱いワンちゃんへのケアは大切です。
そのため、ドッグフードを選ぶときは「たんぱく質」と「リン」を抑えたものがよいでしょう。
なぜ、たんぱく質とリンを抑える必要があるのかというと、腎臓という臓器は食事から摂り入れた不要なものを尿として排出させる役割をもっています。
たんぱく質を摂りすぎると、腎臓が過活動になってしまうため、負担がかかり正常な機能が働かなくなるんですね。
また、リンを摂取しすぎると、腎臓で完全に分解しきれずに尿酸値が高くなり、結石の原因につながってしまいます。
もし、腎臓に疾患がある場合はたんぱく質やリンが少ない、療法食を食べさせる場合もあるので、獣医師さんの指示を求めるのがよいでしょう。
ワンちゃんの体質別にドッグフードの選び方を紹介してきましたが、体質によって気をつけないといけない成分や原材料があるということです。
もちろん、ドッグフードの選び方の基本は、良質な原材料が使われた無添加の総合栄養食ですが、それを頭に入れたうえで、自分の愛犬がどのタイプに当てはまるのかぜひ参考にしてみてください。
ドッグフードの選び方の注意点
最後に、ドッグフードの選び方の注意点を解説します。
選び方の注意点
- 公式サイトが薬機法に抵触していないか?
- 原材料に分割表記のものはないか?
- 総合栄養食の表記は正しいか?
- 価格が異常に安くないか?
この 4 点に特に注意してください。
まず、薬機法に関してですが、ほとんどのドッグフードには「毛づやがきれいに!」「関節サポート」「腸内環境改善」など、その商品のウリ文句があります。
しかし、ドッグフードはワンちゃんにとってごはんであり、薬ではないため、毛づやが確実にきれいになったり、関節が強化されたりという病気が治るような効果はありません。あくまでも、健康を維持することで、悩みをサポートしてくれるというものですよね。
しかし、まれに、あたかも病気が治るような宣伝をしてドッグフードを販売しているメーカーも存在するため、そのようなドッグフードは薬機法に抵触しており、信頼してはいけません。
一見愛犬に役立ちそうに思えても、誇大広告として商品を販売しているので絶対に買わないように注意してください。
また、原材料の表記にしても同じです。
同一の成分にも関わらず、表現を変えて複数記載していることは、ドッグフードの原材料をごまかしていると捉えることができるので、注意してください。
例えば、「とうもろこし」と「コーングルテンミール」では素材は違ったとしても、もともとの原料は同じで、含まれている成分もほぼ同じですよね。
このような表記が「分割表記」ということになるので、購入の際はしっかり確認しておきましょう。
そして、価格が異常に安いドッグフードにも注意が必要です。
特に外国産のプレミアムフードなどは、国産の市販品よりも価格が高いため、少しでも安く買いたい気持ちがありますよね。
ただ、正規の値段よりも価格が異常に安い場合は、並行輸入品として品質が劣化している可能性があります。
価格が安いからと食いつくのではなく、きちんと販売元や輸入ルートなどを確認したほうがよいでしょう。
詳しくは「輸入ドッグフードは安全なの?正規輸入と並行輸入の違いや見分け方を伝授」で解説しています。
まとめ
ドッグフードの選び方の基本や、ワンちゃんの体質に合った選び方、そして注意点まで幅広く紹介してきました。
簡単にまとめるなら、市販のドッグフードよりもプレミアムフードがおすすめということです。
良質な原材料が使われていて、人工添加物は不使用、そして AAFCO の基準を満たしているドッグフードといえば、プレミアムフードしかないといっても過言ではないでしょう。
プレミアムフードは価格が高いと敬遠してしまっている飼い主さんも多いと思いますが、愛犬の健康は毎日の食事で作られるものなので、ぜひワンちゃんにプレミアムフードを食べさせてあげてください。
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