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ドッグフードをふやかすと下痢になる!?上手な方法と成犬にも与えていいのかを解説
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ドッグフードの食べやすさや消化のことを考えて「ふやかす」という飼い主さんもいると思います。
特に子犬や老犬の場合は、消化器官がまだ未発達だったり、胃腸の働きが弱ってきていることが考えられるため、消化を助けるという意味でドッグフードをふやかしたほうがいいということもありますよね。
ただ、ドッグフードをふやかすときに、間違った方法でふやかしてしまったり、注意点をきちんと知っておかないと、せっかくのドッグフードの栄養が逃げていってしまうことがあるため、正しい方法でドッグフードをふやかすことが重要です。
そこで、ドッグフードをふやかすメリットや注意点、正しいふやかし方などを解説していきます。
ドッグフードをふやかすメリット
まずはドッグフードをふやかすメリットを紹介したいと思いますが、その前に「ドッグフードってふやかしても大丈夫なの?」と思っている人も多いと思います。
結論からいうと、ドッグフードをふやかしても問題はありません。
基本的にはドッグフードに水分を加えるだけなので、なにか体に害があるということはなく、むしろメリットのほうが多いと言ってもいいぐらいでしょう。
それをふまえたうえで、ドッグフードをふやかすメリットをご紹介します。
ドッグフードをふやかすメリット
- 一緒に水分補給ができる
- 消化が早い
- 香りが広がりやすいので食いつきがよくなる
- 食欲がないときでも食べやすい
代表的なのはこの4点ですね。
特に、一緒に水分補給ができるというのはとてもよいメリットです。
水分というのは動物が生きていくためにもっとも重要なものですが、犬はもともと自然界で生きてきた動物なので、頻繁に水を飲むという習慣があまりありません。
水を飲まないでも大丈夫と腹をくくっていると、脱水症状が起こる危険性がありますので、無理矢理にでも水分補給をしてあげたほうがいいです。
そんなときに手軽に水分補給できる方法が、このドッグフードをふやかすというやり方ですね。
ふやかすことで、ドッグフードの香りが広がるとともに、水分にもフードの味が溶け込むので嗜好性が上がり食いつきアップの期待もできます。
もちろん柔らかくなっていることで消化も早いですし、歯が悪いわんちゃんでも食べやすいので、ドッグフードをふやかすことはメリットだらけだということがおわかりいただけるでしょう。
ドッグフードをふやかす方法
では、ドッグフードをふやかす方法を紹介していきます。
やり方としては「お湯を使う方法」と「電子レンジを使う方法」の 2 種類あります。
簡単な方法は、お湯を使う方法ですが、状況によって対応しやすいように両方紹介していきますね。
お湯を使う方法
お湯を使ってドッグフードをふやかす方法ですが、流れは以下のようになります。
お湯でふやかす方法
- ボールやタッパーを用意する
- 40~50 度のぬるま湯でヒタヒタにする
- 15~20 分待つ
簡単ですよね。
ただ、注意しておかないといけないことは、絶対に熱湯はダメということです。
もちろん熱すぎてワンちゃんが食べれないというのもありますが、熱湯をかけるとドッグフードに含まれている栄養素(特にビタミン類)が出ていってしまうため、十分な栄養を摂り入れることができなくなってしまいます。
また、きちんとお湯の温度を40~50 度に調整したとしても、長時間待ちすぎるとふやけすぎてしまうので、この場合も栄養素が壊れる原因になります。
ドッグフードをお湯でふやかす際は、温度だけに注意しておけば、あとはあまり神経質にならなくても大丈夫でしょう。
ちなみに、ぬるま湯は完全に捨てきらなくても問題はありません。
上記でも書きましたが、ふやかすことでドッグフードの栄養がぬるま湯に溶け込み、嗜好性をあげる大事なポイントとなるので、その水も一緒に与えてあげるほうが、栄養と水分補給に役立ちますよ。
電子レンジを使う方法
次に電子レンジを使ってふやかす方法です。
電子レンジでふやかす方法
- 耐熱ボールなどにドッグフードを用意する
- 水をヒタヒタに入れる
- 30秒おきに様子を見ながら温める
電子レンジだとお湯を沸かす手間などを省けるため、時短できるというメリットがあります。
ただ、この電子レンジでドッグフードをふやかす方法は、飼い主さんによって賛否両論わかれていて、あまり推奨していない人が多いんです。
理由としては、加熱にムラがでるということと、電磁波の影響が懸念されていますね。
機械的に温めるので、フード全体を均等にふやかすということが難しく、柔らかさにバラつきがでてしまうというデメリットがあります。
また、人間においても電子レンジから発する電磁波が人体に悪影響を及ぼすという説もあるため、ワンちゃんにも同じことが言えます。
この電子レンジでの電磁波の影響は、現状では詳しく解明されていないので確かなことはわかりませんが、安全を第一に考えるのならお湯でふやかすほうがおすすめです。
さらに、1番の難点は、電子レンジ内がかなり臭くなるということです。
正直このにおいは簡単に消すことができません。
実際に電子レンジでドッグフードをふやかしたことがある人のネットの書き込みなどをみると「においが取れずにレンジを買い替えた」「二度とやらない」などのマイナス意見が多いようです。
どんなに大切なワンちゃんのためとは言いつつも、温めた際の湯気の影響で、部屋中ににおいが充満する可能性もありますので、多少の手間でもお湯でふやかすほうがよいでしょう。
子犬はいつまでドッグフードをふやかすのがいい?
ドッグフードのふやかす方法を紹介しましたが、子犬の場合はいつまでドッグフードをふやかすのがよいのでしょうか?
一般的に、カリカリのドライフードへの移行時期は生後 2~3 ヶ月を目安に切り替えていくのがよいと言われています。
この生後 2~3 ヶ月ごろというのは、 ちょうど歯が生え始める時期と重なり、少しずつ固いフードに慣れさせていく必要がでてきます。
つまり、ふやかしたドッグフードは生後 2~3 ヶ月ぐらいまで与えて、それ以降はカリカリを食べさせるのがベストといえます。
消化不良になってしまうんじゃないか? 食べにくくないの? などと心配になるかもしれませんが、あまりにもふやかしたドッグフードを与えすぎると、ドライフードへの移行がスムーズにできないといった悩みもでてくるので、少しずつ慣れさせていくのがよいでしょう。
ドライフードへの具体的な切り替え方法は以下を参考にしてみてください。
ドライフードへの切り替え方法
- 少しずつふやかす水の量を減らしていく
- ぬるま湯につける時間を短くする
- ふやかしたフードとドライフードを混ぜる
移行期間としては、1 週間~10 日を目安に完全にドライフードへ移行させます。
もちろんワンちゃんの食いつきやウンチの状況を見ながら多少前後するのは問題ありませんが、ウンチが固すぎず柔らかすぎず、手でもったときに崩れない程度なら、うまく消化していると判断できるので、ウンチの確認は欠かさずおこなってくださいね。
また、歯が生え揃う時期に、ふやかしたドッグフードを食べさせていると、歯垢や歯石が付きやすくなり虫歯などの原因にもつながってきますので、子犬にふやかしたドッグフードを食べさせる場合は、切り替えのことも視野にいれながら与えるのがよいでしょう。
ドッグフードをふやかすのは成犬でも問題ない?
一般的にドッグフードをふやかすというと、子犬や老犬のためのごはんをイメージすると思いますが、成犬にふやかしたドッグフードを食べさせるのはどうなのでしょうか?
結論からいうと、ケースバイケースといったところですね。
ドッグフードをふやかすことで、消化吸収が良くなるので、基本的には成犬にもおすすめです。
特に痩せ気味のワンちゃんや少食なワンちゃんには、ドッグフードをふやかすことで嗜好性が上がり、胃への負担を軽減できるので、カリカリをそのまま食べさせるよりも最適です。
ただ、成犬にドッグフードをふやかすデメリットとしては、歯垢・歯石が付きやすくなるということで、食後にきちんと歯磨きをしてあげないと、口内トラブル(歯周病や口臭など)に発展してしまいます。
また、成犬の場合は、ある程度顎の力を強化してあげる必要もあるので、ワンちゃんが元気な場合は、なるべくカリカリを食べさせたほうがよいでしょう。
ドッグフードをふやかすと下痢になる!?原因は?
ここまで、ドッグフードをふやかすメリットや方法を紹介してきましたが、まれにふやかしたドッグフードを食べさせることで下痢になってしまうワンちゃんもいます。
「消化しやすいはずなのになんで?」と疑問をもつ飼い主さんもいるかもしれませんが、原因は「栄養不足」「水分の摂りすぎ」の 2 点が考えられます。
まず、栄養不足に関してですが、ドッグフードをお湯でふやかすときに、ふやかした後のお湯はどうしていますか?
まさか、捨てていませんよね?
もし、お湯を捨てているのなら NG です。
ドッグフードというのは、ふやかすことで栄養素が逃げていきます。
つまりお湯を捨てるということは、せっかくの栄養素をきちんと補給できていないということになりますので、結果栄養不足になってしまうんですね。
栄養不足になることで、お腹の調子を壊してしまうため、下痢につながってしまいます。
フードがベチャベチャだと食べにくそうと思ってしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、水分も一緒に摂り入れることができるメリットもありますので、ふやかした後のお湯も一緒に与えてあげましょう。
また、これとは逆で、水分の摂りすぎで下痢が起こっているケースも考えられます。
一般的に犬が下痢をするのは、便の中に含まれる水分量が異常に増えてしまうことが原因です。
あまりにもドッグフードをふやかす頻度が多すぎると、水分過多になり下痢につながってしまいますので、愛犬のウンチの状態をきちんと
確認しながらフードを食べさせるのがいいでしょう。
まとめ
ドッグフードをふやかすメリットや方法、移行時期について解説してきましたが、総合的に見てメリットのほうが多いことがわかりますね。
子犬や老犬に関わらず、ドッグフードの消化不良の問題は飼い主さんにとって 1 番の心配の種だと思うので「食後によく吐いてしまう」「最近下痢の頻度が多い」という成犬にもぜひふやかしたドッグフードを食べさせてみてください。
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